2年分の受注残
ナノシステムソリューションズは、半導体製造設備であるマスクレス露光装置やウエハー検査装置のメーカー。国内外のデバイス、ウエハーメーカーに向け、光学的な加工・分析技術を核に製品を展開している。
沖縄の本社工場は現在、新製品発売の効果もありフル稼働。2年分ほどの受注残を抱える。2014年の進出当初に2億―3億円だった売上高は、10億円台後半での安定が視野に入る。「沖縄で足腰をつくることができた」と赤星治副社長は評価する。
好調要因の一つが台湾への展開。台湾を代表する大手デバイスメーカーに口座を開き、直取引している。上場企業が前提の取引条件も、沖縄振興開発金融公庫からの資本性ローンなどで信用性を高めて勝ち取った。沖縄に来てからの成果だ。
那覇空港を中心とした深夜の国際貨物便を使えば、夜間に積載した製品や部品が現地へ…