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東新工業、いわきに新工場 電子部品メッキの主力拠点

【2019年01月16日付 中小企業・地域経済面 日刊工業新聞電子版

【いわき】東新工業(横浜市金沢区、山崎慎介社長、045・785・1800)は、福島県いわき市の四倉工業団地に電子機器などの部品向けメッキ加工の大型工場を建設する。津波・原子力災害被災地雇用創出企業立地補助金に採択され、総工費73億円をかけ、3月に着工、2020年6月の完成予定。21年1月から本格操業に入り、同社の中核工場として需要増加に対応していく。

新工場は敷地面積4万平方メートル、延べ床面積は1万6000平方メートルと東新工業で最大規模。福島県企業局が造成しているいわき四倉中核工業団地の2期区域の第1号として進出する。同社4拠点目の国内工場となり、いわき市では2カ所目。操業時には地元で70人を雇用する予定。

同社は電子部品材のメッキ加工を事業化しており、銅合金やステンレス素材をプレス加工前後にフープ材に部分メッキする高い先端技術により事業を展開する。コネクター関連では日本の80%程度を加工している。民生、車載、産業機器、医療用機器を加工しており、今後は車載用や衣料機器向けが増えていく方向にある。

このため、同社の主力工場をいわき市に新設、高精度の電子部品用表面処理事業を強化し、マザー工場として拡充する。

また、今夏には長野県松本市にも従業員100人規模の工場が完成する。今後は横浜の本社工場と、いわき市の好間中核工業団地に立地するいわき工場も含め需要増加に対応していく。

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