【千葉】松山鋼材(千葉県旭市、向後賢司社長)は、建設用鉄骨部材である胴縁(どうぶち)を加工する工場を9月中旬に宮城県岩沼市で稼働する。投資額は4億円で、月産400トンから始め、東北地域の半導体などの工場やデータセンター(DC)、物流倉庫の部材として供給。2030年までに同1000トンに増強し、製造業の国内回帰が進む中、同地域の需要に迅速に対応する。
今回の「みけどうぶち仙台工場(仮称)」は、中央鋼材(東京都中央区)が岩沼臨空工業団地に所有する建屋を賃借して開設。「2024年問題」といわれる自動車運転業務に対する時間外労働の上限規制などを受け、東北地域で物流施設の建設が進むと予測し、現地の加工需要に対応する狙いもある。
敷地面積は5376平方メートル、建築面積は2616平方メートル。天井クレーンや鋼板レーザー加工機、門型クレーンなどを導入。対外折衝や設計などは本社で対応し、…