熊本周辺で台湾積体電路製造(TSMC)をはじめとする半導体関連や、物流分野などの投資が相次ぐ。熊本県は「くまもとサイエンスパーク推進ビジョン」を打ち出し、域内の産業活性化や高度人材の輩出を目指す。半面、人や施設が集まることで課題となるのが、県内の交通渋滞だ。交通網は製造業の“血管”にもなる重要インフラ。道路の拡張とともに、公共交通機関の利用も一段と促進する必要がある。(九州中央・片山亮輔)
分散型サイエンスパーク 産学の知集積、新産業創出
熊本県は2025年、くまもとサイエンスパーク推進ビジョンを策定した。台湾を参考とし、県内の複数箇所に拠点を設ける「分散型サイエンスパーク」の実現を目指す。誘致のターゲットは半導体関連に加え、AI(人工知能)や遠隔医療、自動運転といった今後の社会実装が見込まれる分野の企業。県内での新産業創出や産学官連携による研究開発の促進を図る。県内市町村が工業団地の整備を既に進めており、企業誘致の機運は高まっている。
分散型サイエンスパークの中核となるのが、…


