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深層断面/「九州豪雨」1カ月 復興へ踏ん張る産業界

【2020年8月4日付 深層断面 日刊工業新聞電子版

繊月酒造は瓶詰めパック詰めラインが水没。手作業でラベル貼りを行い出荷を始めた

事業再建アクセル

九州南部などを襲った豪雨による被害発生から4日で1カ月。被災した熊本県人吉市内ではボランティアの支援を受けて土砂や廃棄物の片付けが進む。同市など人吉球磨地域の産業界も復旧、復興に向かい始めた。政府は被災した企業の事業再建や住民の生活再建への包括的な支援策「対策パッケージ」を決定。熊本県や地域の金融機関、団体も支援を本格化する。(九州中央・勝谷聡、小林広幸、編集委員・宇田川智大)

中小―長期戦を覚悟

焼酎メーカーの繊月酒造(人吉市)は、球磨川の氾濫で1階の瓶詰めパック詰めラインが水没。機械による瓶詰めができなくなった。一方で7月のインターネット販売は前年同月比で4―5倍になったという。現在、工場の復旧作業と同時並行して手作業での瓶詰めやラベル貼りに追われている。

堤純子社長は「多くのボランティアや全国から、心配や応援を頂き感謝している。

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