高齢・デジタル・省力化がカギ
みずほ総合研究所は、みずほ銀行と共催で、7月16日に業務提携先の中国、タイ、シンガポールのシンクタンクからエコノミスト・研究者を招聘(しょうへい)して都内でセミナーを開催した。「アジアのシンクタンクが語る日本企業への期待とチャンス」がテーマであった。日本企業は国際展開上、一貫してアジア重視の姿勢を続けているが、果たして、アジア側は日本企業にどのような分野における協調を期待しているのか。双方のニーズが合っているのか否かを確認することが目的であった。今回はその内容を紹介したい。
中国の政府系シンクタンクである商務部国際貿易経済合作研究院アジア研究所の宗志勇所長は、日本企業への期待としてサービス分野を挙げた。中国は既に高齢化社会に入っており、当該分野における日本の経験と技術への期待は高いと評価した。さらに、…