旧東独右派躍進、格差影響か
11月9日はベルリンの壁が崩壊して30周年にあたる。ベルリンではシュタインマイヤー独大統領やメルケル首相が出席し記念の式典が行われ、また、壁崩壊のきっかけとなった記者会見の模様や30年後の旧東独の現状など、さまざまな視点からの報道がみられた。
30年前、旧東独ではライプチヒの月曜デモなどが行われており、旧東独政権の対応も混乱していたところ、定例となっていた記者会見で担当の政治局員は、予定していた西側への旅行許可の発行を「すぐにでも実施」と誤って発表してしまった。これを受け、多くの東ベルリン市民が本当に出国できるのかと壁に殺到し、数に押されて国境警備員が壁を開けてしまったのである。
壁崩壊から30年、…