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コラム

【連載】グローバルの眼/人手不足に悩むベトナム・タイ

【2020年10月1日付 国際面 日刊工業新聞電子版

経済発展、転職率高まる

ベトナムの人口は約9600万人でタイは約6800万人。タイより4割ほど人口が多いベトナムは近い将来には億の台の人口になる。近年のベトナムでも労働コスト上昇、失業率低下といった大きな変化が見られるが、タイのような少子高齢化問題はなく若さに溢(あふ)れている。タイはミャンマーやカンボジア、ラオスなど陸続きの隣国からの出稼ぎ労働者がいなければ建設や漁業などが成り立たない人手不足に陥って久しい。

自動車産業がメインであるタイで、コロナ禍による自動車組み立てメーカーの生産休止で、多くの日系部品メーカーでは4―7月の受注が前年比3分の1程にまで下がり、多くの企業で大幅な人員整理をした。しかし自動車の本格生産が再開、9月には3月時の売上高に戻したところが多い。ある日系樹脂成形メーカーでは「9月に入り急にオーダーが増え一部樹脂の手当てが間に合わない。人手不足から事務方も1日交代で工場に入り、現場の作業をしてもらって急場をしのいでいる」と説明する。4月から毎月人員削減を実施、これまでに最盛期の半分にまでワーカー数を減らしてしまっていた。そこに突然の大量受注が戻っても「年末に向けて再び下降する」と予想、現状での人員増に慎重になっている。

コロナ禍についてはベトナム、タイともに…

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