Powered by 日刊工業新聞

コラム

【連載】グローバルの眼/フィリピンで増える“潜在的失業者”

【2020年10月9日付 国際面 日刊工業新聞電子版

雇用創出・対内直接投資カギ

フィリピンでは、新型コロナウイルス感染拡大抑制の観点から、世界的にも非常に厳しい活動制限措置が導入された。そして、それは雇用情勢の悪化につながり、失業率は4月に現行統計で遡(さかのぼ)れる1982年7月以降で最高となる17.7%まで上昇した。もっとも、厳しい活動制限が段階的に緩和された7月には10.0%まで低下した。就業者は1月から4月の間に878万人減少したが、4月から7月までに754万人増加し、85.9%の人が職を取り戻した形である。

しかし、失業率の低下が示すほどは雇用環境が改善しているとは評価できない。まず、産業別に就業者数をみると、農林水産業では7月に前年同期比11.7%増と、4月の同7.1%減から大きく改善した一方、製造業(7月の前年同期比8.9%減)やサービス業(同8.4%減)では前年割れが続いた。

次に、雇用形態別では、…

日刊工業新聞電子版で続きを読む
(電子版への会員登録・ログインが必要です)

ページトップ