Powered by 日刊工業新聞

コラム

【連載】グローバルの眼/新型肺炎、中国経済への影響

【2020年2月12日付 国際面 日刊工業新聞電子版

1―3月期成長、5%前後か

中国では新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が深刻化している。中国政府は、早期発見、早期隔離、早期治療と集中治療の措置を実行する方針を示し、国を挙げて拡散阻止に取り組んでいる。しかし、これから国内での感染者がどのくらい増え、世界にどのくらい広がり、いつごろ収束に向かうのか、予断を許さない状況にある。

中国経済が日本経済に与える影響は、2002年11月に発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)の時より格段に大きくなった。世界における中国経済のシェアを見ると、名目国内総生産(GDP)に占める割合は、SARSに見舞われた03年の4・3%から、現在は15・7%に増えた。また、日本から見た相対的な大きさも変化した。03年の中国経済は日本の約38%に過ぎなかったが、現在は約2・66倍となっており、日本経済に与える影響は約7倍になった。

日本にいる誰もが実感する影響としては、…

日刊工業新聞電子版で続きを読む
(電子版への会員登録・ログインが必要です)

おすすめコンテンツ from Biz-Nova(ビズノヴァ)

ページトップ