ディープテック事業化を
日本経済の再成長には、日本の大学、研究機関や大企業で眠っている技術・研究成果(ディープテック)の事業化が欠かせない。国内外のディープテック・スタートアップ投資に特化したベンチャーキャピタル(VC)であるアビエス・ベンチャーズ(東京都港区)のマネージングパートナーの山口冬樹氏に、同分野の現状と日本の課題について伺った。以下はその要約。
質・量ともに世界をリードしているのは米国で、ボストンなどの科学技術に強い大学発の新興企業が目立つ。シリコンバレーも恵まれた資金調達環境があり、イーロン・マスク氏率いるテスラやスペースエックス、世界唯一のユニコーン・ドローンスタートアップであるジップラインなど、大きな事業構想を持つ企業が多い。核となる技術をベースとするものの、マーケットニーズを想定して事業を構想し、必要な技術・人材を幅広く集め製品・サービスを構築している。サンディエゴ地域や遺伝子編集のクリスパーキャス9技術を生んだハーバード大、マサチューセッツ工科大、UCバークレー校発の企業はライフサイエンス分野でリードしている。
スタートアップ大国イスラエルはサイバー・セキュリティー分野で有名だが、…