【さいたま】埼玉県は、10月中にもIHIと県農業大学校跡地(鶴ケ島市)の土地売買契約を結ぶ。県議会本会議で、跡地を71億500万円で売却する議案を可決した。IHIは2019年に航空機エンジンの新工場を完成し、稼働する計画。IHIが取得する用地は、農業大学校跡地の北側約13万6100平方メートル。人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)を活用したスマート工場を実現する。
IHIは21年3月までに土地や建物、設備などに約245億円を投資し、600人を雇用する予定。IHIは地元企業との新規取引や取引拡大、AI、IoT化に関する研修や共同研究を行い、地元企業のスマート化に貢献する。県が試算した経済波及効果は年間約1030億円。