従業員300人配転―地域にダメージ
国内造船2位のジャパンマリンユナイテッド(JMU、横浜市西区)が舞鶴事業所(京都府舞鶴市)での商船建造から撤退する。2021年4―6月にも建造を止め、艦船修理に特化する。海軍工廠(こうしょう)をルーツとする日本海側唯一の大型造船所で雇用への影響が懸念される。経済合理性からやむを得ない決断だが、JMUの一連の動きは造船大手の苦悩を映す。(京都・大原佑美子)
今治造船との提携に活路 中・韓勢と差別化必要に
6月3日、参議院国際経済・外交に関する調査会。議題の海事産業の基盤強化について参考人に立った舞鶴市の多々見良三市長は「突然こういう変化が起こることを疑問に思う。なぜもっと早めに分からなかったのか」と憤り、JMU舞鶴事業所での商船建造撤退に不快感を示した。
従業員約300人が配置転換となり…