三菱重工業はメキシケムジャパン(東京都品川区)から、北九州市内で計画されるフッ化水素製造プラントの基本設計を受注した。フッ化水素は半導体製造やリチウムイオン電池(LiB)の原料に不可欠で需要拡大が見込まれるが、特定ソースからの輸入に依存しているのが現状。国内の安定供給とサプライチェーン(供給網)強靱(きょうじん)化を目指す計画となる。
メキシケムジャパンは、フッ素原料やフッ素化合物を手がけるグローバル企業メキシケムフローの日本法人。北九州市で計画するプラントでは、双日と響灘臨海工業団地(北九州市若松区)でメキシコ産蛍石を用いてフッ化水素を生産する。
三菱重工は、自社グループでの化学プラントの納入実績や高機能化学品の知見とノウハウが評価され、今回の受注につながったと見ている。