安保はインド第一に
「中国寄り」と目されたインド洋の島国スリランカのラジャパクサ政権が、8月の総選挙勝利後に打ち出した新たな外交方針で、南アジアの大国インドの安全保障上の権益を侵さない「インド第一」路線を掲げ、「親中」路線の修正と注目されている。
「スリランカは戦略的安全保障に関して、常にインド第一の政策を取る」。元海軍司令官のジャヤナト・コロンバゲ新外務次官(62)は8月24日、国内メディアに、こう明言した。また「経済開発は一つの国に頼らない。バランスを図るべきだ」とも語り、中国の援助に大きく依存してきた政策の見直しを示唆した。
8月5日の総選挙は…
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