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コラム

【連載】グローバルの眼/EU貿易、米中存在感増す

【2021年3月3日付 国際面 日刊工業新聞電子版

両国との関係構築、知恵絞る

欧州連合(EU)の統計局であるユーロスタットによると、2020年のEUの最大の貿易相手は中国となり、米国は2位に後退した。EUと中国の間の輸出金額と輸入金額の合計は20年に5860億ユーロ(構成比は16%)となって、EUと米国の5550億ユーロ(同15%)を上回った。コロナ危機に見舞われた20年に米国向けの貿易額は前年比1割減となった一方、中国向けは同4%増加したことで中国と米国の順位が逆転したのである。

中国は00年に世界貿易機関(WTO)に加盟して以降、EUの貿易相手として着実に存在感を増してきた。特にEUの輸入に占める中国の割合は00年の6.1%から20年は22.3%まで上昇した。

財別では当初はかばんや靴などの日用品が中心だったが、…

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