ベネズエラ情勢へ影響も
南米コロンビアで、3年前に当時の政府と左翼ゲリラとの間で成立した歴史的和平合意が崩壊する恐れが出ており、新たな中南米の不安要因として急浮上してきた。
コロンビア最大の左翼ゲリラだった「コロンビア革命軍」(FARC)の元司令官イバン・マルケス氏は8月末、政府が和平合意を十分履行していないとして、同合意を破棄して武装闘争を再開すると宣言した。これに対しコロンビア政府軍は直ちに同国南部の元FARCメンバーの拠点を空爆したと伝えられる。
この出来事は日本ではほとんど注目されなかったが、中南米では多くのメディアが「コロンビア和平に重大試練」(ペルーの有力テレビ)などとトップニュースで報じた。マルケス氏は…