独は“PISAショック”
経済協力開発機構(OECD)が3年に一度行う学習到達度調査(PISA)の2018年の結果が、19年12月初旬に公表された。これは義務教育終了段階の15歳児を対象に、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野で実施されたものだ。OECD加盟国(37カ国)と非加盟国、合わせて79カ国・地域が参加して行われた。結果は読解力、数学、科学とも北京・上海・江蘇・浙江(中国都市・省)が1位、シンガポール、マカオがそれぞれ3分野とも2位、3位を占めた。香港、台湾、韓国などのアジア諸国・地域もそれぞれの分野で上位を占めている。
日本からは国際的な規定に基づき抽出された183校、約6100人が参加し、読解力で15位、数学的リテラシーで6位、科学的リテラシーで5位という成績を収めた。問題として指摘されたのが読解力で、前回の8位から低下している。判断の根拠や理由を明確にし、自分の考えを述べることに課題があると指摘されている。また、…