菊池製作所は福島市内に建設中のロボット研究開発拠点「福島おおざそう開発・実証センター」を、9月にも稼働させる。先端医療機器や装着型アシストスーツ、歩行支援ロボットなどの開発のほか、製品化に向けた実証試験の施設として活用する。
研究拠点は福島県南相馬市にもあるが、人口の多い福島市に持つことで新たな人材獲得につなげる。加えて、東京、山形、仙台の各方面への接点になる交通アクセスを生かし、来客向けのデモンストレーションやショールームとしての活用も目指す方針だ。
開発・実証センターは工業団地内に立地し、土地面積は9361平方メートル、建物は平屋建てで延べ床面積が900平方メートル程度。投資額は土地代も含め約6億円で、引き続き空いた土地に工場2棟の建設を予定する。
菊池製作所はロボット以外に、金属やプラスチック製品の試作や量産設計を幅広く手がける。「アシストスーツや歩行支援ロボットに限定せず、飛行ロボット(ドローン)や電気自動車(EV)関連の機器など成長が期待できる分野の製品を幅広く扱っていきたい」(乙川直隆取締役)考えだ。