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コラム

【連載】グローバルの眼/拡大するオーバーツーリズム

【2019年12月26日付 国際面 日刊工業新聞電子版

“持続可能な観光”目標に

「水の都」として知られるイタリア・ベネチアで、洪水のためベンチの上を歩いて移動する人々(EPA時事)

主要20カ国が集まるG20。今年の首脳会議は、安倍首相が議長を務め、6月に大阪で開催された。G20はそれ以外にも関係閣僚会議が各地で開催され、そのうちの一つ観光大臣会議は10月に北海道の倶知安町で行われた。経済成長などに貢献する観光の役割を確認するとともに、観光客と地域社会に貢献する観光マネジメント、持続可能な観光を推進する技術革新という共通の課題について意見交換を行った、と報じられている。

この会合で参加者の念頭にあったのは、いわゆるオーバーツーリズム(観光公害)。観光地に大勢が押し寄せることにより、混雑や交通渋滞、ゴミや騒音、さらには自然環境や建造物への被害も生じている。京都の紅葉の名所では大渋滞が生じ、祇園で無理やり写真撮影をしようとする「舞妓(まいこ)パパラッチ」も話題となっている。

欧州でもオーバーツーリズムはやはり問題だ。例として挙げられるのが、…

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