再び景気後退の懸念
欧州で10月以降、新型コロナウイルス感染者が急増し、感染第2波の到来と受け止められている。各国政府は今年春の急激な景気悪化を招いたロックダウン(都市封鎖)の再導入はなんとか回避しようとしたものの、新規感染者の急増に歯止めがかからない中でさまざまな感染抑止策を強化せざるを得なくなっている。スペインでは全国を対象に非常事態宣言が出され、ドイツ、フランス、英国は期間を1カ月と区切ったロックダウンの実施を10月末に相次いで発表した。
欧州経済は今春のロックダウンの段階的な解除を背景に5月以降は明確な回復傾向を見せてきた。しかし、感染抑止のためとはいえ、営業規制や外出制限が再導入されることで景気回復ペースが鈍化するだけでなく、再び景気後退に陥るのではないかとの懸念が高まっている。
ドイツで最も注目度の高い企業景況感指数であるifo指数は、…