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コラム

【連載】グローバルの眼/シリコンバレーのモノづくり企業

【2019年6月6日付 国際面 日刊工業新聞電子版

粘り強さ・仲間づくりカギ

シリコンバレーの中心といえるパロアルト市街

今回は米国の2人の起業家の話を紹介したい。

米日の大企業で15年以上働き、医療系インキュベーション企業を創業して、10年以上経営している韓国系米国人に聞いた話は派手なエグジット(企業の身売り)戦略をとるシリコンバレーのベンチャーとは違った趣があった。

彼は、米国のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)でキャリアをスタート。その後、日本の大手医療機器企業に転職し、日本出張の際には日本の大学病院で医師から医療機器に対する課題を直接聞いたりした。

「起業してからずっと最高の働き方が最高の仲間たちとできている」と述懐し「大手企業で働いていた時の部下が結局、自分を慕ってジョインしてくれて、彼らと会社を経営している」と言う。

20人以下の少数精鋭だが、主な事業は医師の現場のニーズを解決するための医療機器の発明だ。その特許を日米の大企業や商社に販売して利益を得るビジネスで成功している。大企業勤務時代に培った日米の医療施設での人的ネットワークが役立っている。発明後の売り先についても、…

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