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コラム

【連載】グローバルの眼/中南米の治安問題と日本企業

【2021年2月17日付 国際面 日刊工業新聞電子版

「用意周到」を習慣に

英国のタイムズ紙は「世界平和度指数」(World Peace Index)という報告書を毎年公表している。戦争や治安に関する23の項目によって判断される。2020年のリポートによると、中南米諸国の中では、世界163カ国中、コスタリカ32位、ウルグアイ35位、チリ45位と3カ国のみが50位内の比較的良好なグループに入っている。悪い方の国を挙げれば、ベネズエラ149位、コロンビア140位、メキシコ137位、ブラジル126位となっている。中南米では戦争や紛争がほとんどないに等しいので、ランクの低さは、犯罪などの治安の悪さから来るものと言える。日本のマスコミも中南米の治安の悪さを報道する。

中南米諸国の政府は、国の発展のために、外資の誘致を推進しており、日本企業にもぜひとも投資をしてほしいと呼び掛ける。長年投資誘致の業務に携わってきた経験から言うと、日本企業は欧米企業と比較すると、治安問題に対してはるかにセンシティブという印象を受ける。

投資の可能性を探る日本企業は相手国の政府要人に執ように治安問題につき尋ねる。欧米諸国の企業も、…

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