減速も6%成長維持
中国では経済成長の勢いが鈍化している。19年の経済成長率は実質で前年比6・2%前後との見方が支配的で、18年の同6・6%増を下回り、2年連続の減速となりそうだ。
中国経済の現状を確認すると、個人消費の代表的な指標である小売売上高は、19年1―11月期に前年比8・0%増と18年通期の同9・0%増を1・0ポイント下回った。業種別の内訳が分かる一定規模以上企業の売上高を見ると、日用品類が同13・9%増、化粧品が同12・7%増と高い伸びを示した一方、住宅販売の不振を背景に、家具類が同5・5%増、家電類が同5・9%増と18年通期の伸びを大きく下回り、自動車は前年割れに落ち込んでいる。
また、投資の代表的な指標である固定資産投資を見ても前年比5・2%増と…