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コラム

【連載】グローバルの眼/英・EU離脱にみる日本と大陸の距離感

【2020年3月5日付 国際面 日刊工業新聞電子版

協調必須、牽制の役割も

BREXIT後のロンドン市街

1月末、英国は欧州連合(EU)から離脱した。EUとの交渉は当面続くが、2016年6月の国民投票から足掛け3年半にわたった紛糾には一区切りがついた。

英国は、1973年にEUの前身である欧州共同体(EC)に加盟してから半世紀近くにわたって欧州大陸との距離を縮めることに注力してきたが、距離を取る方向に大きく舵(かじ)を切ることになる。元来、共通通貨ユーロへの参加を見送るなど大陸とは最後の一線を残してきた感はあるが、今後はEUとの間に通関手続きが復活し、EUとの制度面での共通ルールが適用できなくなるという懸念が燻(くすぶ)る。英国をEU全体のゲートウェイとして活用してきた日系を含む外資企業は、EUとの交渉を、固唾(かたず)を呑(の)んで見守っている状況にある。

筆者は折よく、…

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