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コラム

【連載】グローバルの眼/EU・メルコスル、歴史的FTA合意

【2019年7月25日付 国際面 日刊工業新聞電子版

日本政府の連携促進期待

先月末、大阪で開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議と米中首脳会談、トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の板門店会談と派手なニュースが続いた陰で、もう一つの歴史的出来事があった。欧州連合(EU)と、南米4カ国(ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ)で構成される南米南部共同市場(メルコスル)との自由貿易協定(FTA)基本合意である。6月28日合意成立が発表されたが、比較的地味なニュースのためでもあろう、日本の大手メディアでは一部経済紙を除き、無視されるか、小さな扱いとなった。

しかし、このEUとメルコスルの合意は足掛け20年に及ぶ双方の交渉結果の産物であり、FTAが首尾よく発効すれば、世界のGDPの約25%、総人口7億8000万人をカバーする巨大な自由貿易圏が生まれることになる。

FTAの正式発効には…

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